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夏 桂成教授の講義

掲載日:2009.10.15

南京中医薬大学付属病院11月末「南京中医薬大学付属病院(江蘇省中医院)」にて「中医学の不妊治療」の研修を受けてまいりました。



 

講義の様子 第一日目中国でも最も著名の「夏桂成教授」の講義です。不妊症の周期調節法の4つの時期(卵胞期、排卵期、黄体期、生理期)から、もっと発展して現在夏先生が臨床で行われている7つ周期療法の理論を学びました。通訳は 「心と体にやさしい不妊治療」の著者 陳 志清先生です。


 

画像の円は「魚の時計」といいます。右側「陰の魚」は卵胞期・左側「陽の魚」は黄体期。円の上は「生理期」 円の下は排卵期です。生命のバイオリズムを円の運動で表わしているんです。*だから、例えば高温期が短くて黄体機能不全と言われたら、その前の低温期の卵胞期の状態をよくしておかないといけないのです。ホルモンは円運動で巡回しているんです。



 

講義内容

  • 周期調節法基礎理論と新周期調節法(7周期理論)
  • 卵胞期周期理論と臨床治療。
  • 何回もAIHしても妊娠しないタイプの卵胞期の対応策、
  • いい卵が取れに食い卵巣機能低下や、卵巣早衰のタイプの漢方治療法
  • 子宮内膜の薄いタイプは着床しにくい、流産しやすいそういうのを
  • 「血海空虚」と言いますがとのタイプの漢方療法。
  • PCOS(多のう胞卵巣症候群)の漢方療法、自立排卵へむけて。
  • 無月経の卵胞期におけるポイントなど


 

★夏桂成教授南京中医薬大学付属病院婦人科教授、主任医師。中国で最も著名で、偉大な婦人科教授の一人です。長年に渡り周期調節法を理論化、発展させ妊娠への成功率が高く、国内外でも大きな注目を集めています。夏教授による高度な中医学の不妊治療は「神の業」ではないかと思うほどで妊娠率が高く、「送子観音、つまり子宝を授ける仏様」と言われ 皆から尊敬され崇められておられます。



 

夏教授の診察は前の日から受付に並ぶほど大人気であふれるほどの患者数です。夏教授の診療は患者一人一人にとても慈愛満ちた診察で体温表、脈診、舌診、問診、西洋医学によるホルモンチェック、超音波などのチェック、生活習慣の確認、服薬の確認、それらの指導などなどまことに細かい診察です。



 

それらをすべて診察された上で 弁証論治され治療方針(治則)を決めて処方を言われます。ひとつひとつの生薬とグラム数に意味があります。例えば脾は大丈夫だが胃が弱いので「半夏」はやめて「竹茹」にしましょうとか。乳房の腫痛み強いので「叙 瑰花」を入れるとか。一人一人の体質に合わせて処方はまことにデリケートに作られていきます。



 

夜は夏先生を囲んで日中親睦夕食会でした。送子観音様と言われる夏先生のオーラは慈愛に満ちたもの。 ★ 夏先生のお話の中で印象的な話は、卵胞期、いい卵胞を望むなら心が安静にしなければならない、と言われたことです。心と腎(ホルモン系)は深い関係がある。睡眠をきちんととり精神を安定させることが良い卵胞を作ると言うことでした。

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