「卵子はよみがえる」の勉強会に参加してきました!
掲載日:2017.09.03
8月に私たち中医不妊講座において、
『卵子はよみがえる「不妊治療」の先の真実』の著者、
ウィメンズクリニック南青山 院長 小杉 好紀 先生の
講演をしていただきました。
年齢とともに卵子は老化し、
それに伴い妊娠力が低下するという現実は、
高齢女性としてどうしようもない悩みとなっていますし、
医学的にも現状では打つ手がないとされています。
ところが、小杉先生は
「50歳でも妊娠が可能な時代になってきつつある」
と話されました。
IPS細胞やES細胞から卵子細胞が作れる時代になっているので、
50歳ぐらいの閉経近い女性の卵巣に残っている卵子でも
元気によみがえさせる事が不可能ではなくなったと話されたんです。
すごい時代ですね。高齢だからとあきらめないでいいのですね。
どうして卵子が若返るか?
遺伝子レベルからアプローチする方法などいろんなやり方がある中で、
私たち中医学に携わっている者として深く興味を引いたのは、
生薬「丹参」が
小杉先生の講演で示唆されたのです。
ええっ?!「丹参」なら最高の物があるわ!!どんどん教えていこう!
と思ったのです。
「丹参」で卵子が若返るメカニズムは?
★原子卵胞の発育を活性化させる「PI3K-AKtシグナル伝達経路」に
「丹参」が作用し、
目覚めて発育していくというわけです。
★また、卵子の老化に「AGEs(終末投下産物)」が大きく関わっていて、
「丹参」の「AGEs抑制作用」が質の良い卵子作りをしていくと
考えられるという事です。
素晴らしい話です。「丹参」主薬の「冠元顆粒」は、
卵子の若返りに寄与するんだと嬉しくなりました。
中医学では、妊活のポイントとして「補腎」「活血」を重要視します。
「補腎」とは、ホルモンのバランスを整えて、卵巣の働きを良くし質の良い卵に改善。
「活血」とは、卵巣や子宮の血流を良くする。
「補腎」と「活血」の漢方薬をうまく活用することで、
「卵子がよみがえる」ための手助けが出来るのではないかと思いました。
★対談掲載のご案内
『赤ちゃんが欲しいと思ったら!妊活スタートBOOK 2017夏秋号』
にも、小杉好紀先生と、
私たち中医不妊講座の先生である陳志清先生の対談が掲載されています。