周期調節法に関する豆知識
掲載日:2009.10.14
周期調節法とは
「中国漢方で妊娠しやすい体づくり」
西洋医学からみた妊娠のメカニズムを基本に、「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」という周期に合わせて漢方薬を飲み、低下している生理機能を調整しながら妊娠する体質にするという方法です。
また、この周期調節法は不妊の方だけでなく、月経痛、生理不順などの予防と改善にも役立ち、女性の健康づくりに応用されています。
基礎体温とは
「低温期・高温期を知りましょう。」
基礎体温表は妊娠へ導くあなたの応援団です。基礎体温は、女性ホルモンが正しく働いているかを示します。
- 婦人体温計で測ります。婦人体温表を枕元において寝ます。
- 6時間以上の睡眠時間が必要です。
- 朝目が覚めたら、そのまま起き上がらずに婦人体温計をとり寝たまま静かに測ります。
- 毎朝同じ時刻に測ります。もしカゼなどで熱っぽいとか、睡眠不足とか体調不良のことはメモしていてください。
- 婦人体温表は、舌の下に入れて測ります。
- オリモノ、性交、不正出血、腹痛なども書いておいてください。
あなたの基礎体温はどのタイプ?
正常型以外の曲線では、漢方を飲んで体質改善しましょう。この事が妊娠しやすい身体づくりになるのです.
【正常型】
二層性で一番妊娠しやすい。
低温期と高温期がきれいに二層になっていて、低温期と高温期の差が0.3〜0.5 ℃。排卵日から高温期へ一気に移行している。
高温期が12〜14日続く
【ダラダラ型】
ニ相性だがゆっくり高温になるタイプ
【凸状型】
高温期の両側、前後が低いタイプ
【凹状型】
高温期に低温日が混じるタイプ
【階段状型】
高温期に一段一段のぼるタイプ
【高温期低温型】
高温期の体温が低いタイプ
【高温期短期型】
高温期が低く、短い。排卵があり、黄体不全。または無排卵。
【無排卵型】
高温期を形成しないタイプ(一相生基礎体温)。無排卵
夏桂成教授
南京中医薬大学附属病院産婦人科教授、主任医師
中国で最も著名な老中医の一人。数十年に渡って中医婦人科の臨床と教育、研究に携わり、周期調節法を理論化、発展させてきた。「子宝を授ける仏様」の異名をとる不妊症の権威である。
最近、わたしも南京中医薬大学附属病院にて夏桂成教授のもと周期調節法を学んできました。(クスリのミネサキ 薬剤師 峯崎リヨ子)