低温期(卵胞期)の基礎体温が高い!!
掲載日:2013.08.19
お客さまから、
「相談に来てよかったです。気持ちがラクになりました。」
「先生に出会えたから、赤ちゃんを授かることができました。」
などなど身に余るお言葉をいただき本当に嬉しいです。
ご相談のときは、お体のことを真剣に考えます。
妊娠につながる一番いい方法を一生懸命探します。
それゆえ、
「睡眠時間はちゃんととっている?」
「食事はきちんとバランスよく食べてる?」
「タイミングの回数がいまいち少ないかも・・・。」
など、熱が入りすぎて、少し口調が強めになってしまうことも。
「先生に怒られているみたいです。」
と言われたときは、はっといたしました。
なかなか妊娠しないというストレスがある上に、
私からのお話が辛かったのでしょうね。
「ごめんなさい」と心から思いました。
そういう経験は私にとって、とても勉強になります。
★低温期(卵胞期)の基礎体温が高い!!
最近の不妊相談で質問の多いのが
「基礎体温の低温期(卵胞期)に温度が高い」という事です。
「最近、低温期になっても基礎体温の温度が下がらない。」
「生理からずっと温度が36.7度近くある」
「暑いから低温期も高いのですか」などなど・・。
夏だから、暑いから、という理由で周期の体温が高くなることはありません。
確かに人によっては、冬より夏の方が全周期の基礎体温が
若干上がり気味の方はおられます。
しかし一般的には、人間は恒常動物ですから
外の気温変化では体内温度はほとんど変わらないのです。
もともと卵胞期(低温期)の基礎体温は低かったのに、
最近急に高くなり、高温期(黄体期)との温度差が少なくなった…
という事で「どうして?」というご質問が多いのです。
★原因
体質的要素、年齢的要素、ホルモン剤服用している場合、
忙しい、ストレスが多い、眠れない、睡眠不足、、、などなど
原因はその人それぞれです。
低温期が高くても高温期との平均温度差が0.3〜0.5℃あり、
基礎体温全体のバランスもよく、しかも体調が変わらないのであれば大丈夫です。
低温期の温度が高く、高温との差がない場合とか、
低温期も高くさらに高温期も37.3℃以上が続くような場合、
子宮内に熱がこもった状態で要注意です。
また、低温期の温度が高くなっている方で、
身体が火照る、手足が熱い、口が渇きやすい、オリモノが少ない、寝汗をかく、、
などの症状が出たらこちらも要注意です。
★中医学で整える
中医学では「腎陰虚」「陰虚火旺」と言い、
「陰」すなわち身体の潤いが少なく乾燥気味になったととらえます。
乾燥したために身体に熱がこもった状態と考えるのです。
そうなると良い卵胞が育ちにくくなるし、また着床しにくくなります。
そこで中医学対策とし「補腎陰」「滋陰降火」の漢方薬を使います。
身体に潤いを与えて、身体や子宮にこもった余分な熱を消すという対策を考えます。
代表的な漢方薬としては「知柏壮健丸」や「杞菊地黄丸」などなど、
体質や症状で選びます。
サプリメントでも「腎陰虚」「陰虚火旺」に良いのがありますよ。
「女貞子」と「早蓮草」の2つの薬草で作られた「二至丹」です。
サプリメントでマイルドですのでどういうタイプでも気軽に飲めます。
低温期高くなったという時にはまずはお試し下さい。
ただし中医学の詳しい専門家のもとで服用方法を聞いてから飲んでくださいね。
食養生としては「酸甘化陰」と言い、
酸味のあるものと甘味を合わせると「陰」が増えると言われます。
トマト、梨、メロンなどは両方の味を持つので、積極的に召し上がってください。
また、中医学では「陰」は夜作られると言われています。
夜の12時前には寝るようにそして睡眠を十分にと心がけてくださいね!